お金をかけない電波遊びっという事で、特小用八木アンテナもどきHR3号を発表したいと思います。やっと、良い結果が出たみたいですよ〜。

特小のアンテナは、改造禁止である為、直接特小には改造は行わず、前後に導波器と反射器となるエレメントを並べるだけの簡単な工作で良い効果を出そうというものです。

まずは、過去のアンテナからご紹介しましょう。

特小用八木アンテナHR1号

2006年7月30日に、丹沢山系の大山 山頂で使用

八木HR1_2ブームは、木製の棒で作りました。放射器である特小の前方に、導波器となるエレメントを4本を並べた八木アンテナです。

導波器となるエレメントは、ブームに布製ガムテープで貼り付けています。特小は、ブームに固定できず、手で特小とブームを一緒に持っていたので、かなり疲れました。

この八木アンテナは、使ってみたものの、効果を知る事が出来ず、役立ったのかどうかは今も不明です。(笑) っという事で、特小用八木アンテナHR1号は、自己満足で終わったアンテナでした。

制作費: ガムテープ + ブームの木 + 直径3mmの針金 = 1000円以内

特小用八木アンテナHR2号

2006年11月12日に、平塚市湘南平で使用

八木HR2基本は、特小用八木アンテナHR1号と同じで、ブームをアルミ平棒に変更し、放射器である特小の後ろに、反射器を追加したもの。

ブームを、木製からアルミ平棒にした理由は、特小のベルトクリップを利用して、特小をブームに固定したかったからです。

その為、ブームは堅めで強度が必要だと考え、少し重いがアルミ平棒を選びました。また、シルバーが八木アンテナっぽくてカッコイイという単純な素人考えもありました。

アルミ平棒は、幅が3cmもあり、また絶縁体ではない為、悪い影響も出ていたように思われます。

効果測定は、特小用八木アンテナHR2号の前方に、ホイップアンテナを外してアッテネーターを動作させてたアマチュア無線機VX7を置き、特小周波数を受信させてシグナルを測定しました。

結果は、八木アンテナ無しの時にSメーターが6まで振っていたのに、八木アンテナ有りの時にSメーターが5〜4まで下がってしまった。

つまり、八木アンテナにする事でシグナルが下がってしまうという逆効果が起きてしまったのです。

ただし、指向性は出ていました。八木アンテナにした状態で、電波をM5で受信している時に、アンテナを向きを変えると、パッタリと音声が消えて特小のSメーターが振らなくなり、またアンテナの向きを戻すと、M5で強力に受信しました。

ブームの幅、アルミという素材、特小(放射器)の設置位置、放射器の位置などを変える事で、良い結果を出したいという課題を残して実験は終了となりました。

実験作業を手伝ってくれたカナガワYK54局、エビナA1局に心より感謝します。

制作費: 前回のガムテープの残り + ブームのアルミ平棒(約500円) + 前回の直径3mmの針金を使用 = 約500円

特小用八木アンテナHR3号

2006年11月18日に、自宅マンションの部屋の中で実験

八木HR3

(写真は上から、HR1号の木製ブーム、HR2号のアルミ製ブーム、特小用八木アンテナHR3号)

前回の失敗から、特小用八木アンテナHR2号のブームをまず取り替える事にした。

買って来たのは、塩ビノンスリップという、塩ビ素材で出来ている、階段等の段差で使うすべり止めです。長さは910mmで、500円ぐらいです。

あとは、前回の特小用八木アンテナHR2号と全く同じ設計。

八木アンテナ効果の測定方法も、前回と同じ方法で、特小用八木アンテナHR3号の前方に、ホイップアンテナを外してアッテネーターを動作させてたアマチュア無線機VX6を置き、特小周波数を受信させてシグナルを測定しました。

実験は八木アンテナを使用した時と、使用しなかった時の結果を比較して、その効果を見ました。比較に際して、特小の位置が変わってしまう結果も狂うので、同じ位置になるような工夫を行い正確さを高めました。

その結果は、特小用八木アンテナHR3号では、八木アンテナ無しの時にSメーターが1を振っていたのに、八木アンテナ有りの時にSメーターが7まで上がりました。八木有りの方が格段にSメーターが上がります。

同様に、前回実験を行った、アルミ製のブームを用いた特小用八木アンテナHR2号についても、測定し直してみました。

結果は、特小用八木アンテナHR2号では、八木アンテナ無しの時にSメーターが1を振っていたのに、八木アンテナ有りの時にSメーターが3まで上がりました。

特小用八木アンテナHR2号は、前回の実験ではSメーターが下がったのですが、今回の実験ではSメータは少しですが上がりました。前回の実験では、八木有りの時と無しの時の、特小の位置にズレがあったのかもしれません。

実験結果としては、八木アンテナ有りの方が、無しの時よりも良い結果で、しかも、ブームはアルミよりも、塩ビの方が、かなり良い結果となりました。

もちろん、八木アンテナを向きを変えると、全く受信しなくなりましたので、指向性も出ているようでした。

この結果で、成功と判断して良いのでしょうか?この記事を読んだ方からのコメントをお待ちしております。

制作費: 前回のガムテープの残り + ブームの塩ビノンスリップ(約500円) + 前回の直径3mmの針金を使用 = 約500円

 

特小用八木アンテナHR3号の設計

部品は
・直径3mmの針金(日曜大工コーナーより園芸コーナーのが安かった)
・長さ910mmの塩ビノンスリップ(階段等のすべり止め)
・幅25mmの細い布製ガムテープ

導波器は針金で作りました。

前方から、導波器A、導波器B、導波器C、導波器D、放射器に特小、反射器E

 導波器A 287mm

(170mmの間隔)

 導波器B 314mm

(164mmの間隔)

 導波器C 314mm

(150mmの間隔)

 導波器D 324mm

(78mmの間隔)

 実験時、特小は ALINCO P20 を使用

(66mmの間隔)

 反射器E 350mm

エレメントはブームに直角に交差するように、ガムテープで固定

上記寸法は、430八木アンテナを422MHzで計算し直したものになります。

とても簡単なアンテナのようですが、お馬鹿な私は、ここまでくるのに、多くの方に、助言頂いたり、ご協力いただきました。こころより感謝致します。

★特に、トウキョウCA52局、トウキョウJA310局、カナガワAC734局には、沢山のアドバイスや情報提供に感謝しております。その他、ご協力頂いきました各局にも心より感謝しております。

特小用八木アンテナもどきHR3号(改良版)

特小用八木アンテナHR3号」から、「特小用八木もどきHR3号」に名前を改めました。

特小用八木もどきHR3号を改良しました。

八木HR2針金エレメントを、アルミパイプ エレメントに変更しました。

同じ直径3mmのエレメントですが、中が空洞でとても軽いです。それに、購入時点で丸めてあった針金と異なり、エレメントも真っ直ぐです。

そして、安全の為、エレメントの両端にアイロンビーズを取り付けました。アイロンビーズの穴がちょうど3mmのようで、ピッタリとハマり、動きません。

八木HR1大山山頂では、チャンネル数の少ない特小では、空きがほとんどありません。

っが、八木もどきを使う事で、混信を避けることが出来ます。
向きを変えると全く混信が入らなくなります。

 上の写真は、大山山頂で組み立てた時の写真

アイロンビーズとは、これです。オモチャ屋さんに売ってますよ。

八木HR3