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モービル無線機取付記

STANDARD FT-7800 購入&取り付け

アマチュア無線をハンディー機(STANDARD VX-6)だけで楽しんでいた私も、ついにモービル機(STANDARD FT-7800)を愛車(TOYOTA PASSO)に取り付けました!


FT7800終了→FT7900



ハンディー機しか使った事のない私は、モービル機の設置から電源の取り方まで、さっぱりと分かりません。そこで、無線仲間のJN1JVA(TOKYO JA310)局に、モービル機取り付けをお願いしました。


お陰様で、モービル機がスッキリと取り付けられました。


STANDARD のモービル機を車に取り付けたい人、TOYOTA PASSO にモービル機を取り付けたい人の参考になるでしょう。どうぞ、この記事をお役立て下さい。(質問にはお答えしておりません)

 

FT-7800
 

JN1JVA(TOKYO JA310)局による「無線機取り付けコンセプトの総括」に続きます。お楽しみに!

無線機取り付けコンセプトの総括[1] FT-7800

無線機取り付けコンセプトの総括 

文:JN1JVA(TOKYO JA310)


さて、総括といっても大それたものではありませんが、どんなことを考慮して作業したのかをメモしておきます。今回のお題はモービル局ですが、無線機やアンテナの取り付け方は、ハンディー機の選び方はもちろん、固定局のリグ, アンテナの選定やシャック構築のしかたに至るまで、人それぞれの考え方があり、正解はひとつではない訳です。 "シャック"(今回はクルマ)を見せたとき、「これはこうなんですよー」と、話のネタにするためのメモと思ってください。()

■無線機取り付けにおけるお題

クール&スマート」、「すぐ使いたいから一日でつけて!


普段クルマを乗られている奥様に、無線機のパネルの存在を意識させなかったというのは、合格点を頂けている証拠です()。余計な作業を伴わないスマートさは、短時間作業に不可欠です。


■ベース車パッソについて

キーがワイヤレス式の「スマートエントリー」なのにはビックリ。普通のキーをひねるタイプなら、「適当にアクセサリ電源から取っちゃえ(でも綺麗にね)」だったのですが、電子式の"スマート"車(※1)なので、もし電源に電波を回り込ませたりして電源を司るコントローラがストライキを起こしてしまったり、また壊れてしまったら(※2)、最悪走行中に突然停電になってエンジン停止になってしまいます。そうなると、パワステは効かないは、ブレーキは2度目位から激オモになってしまうは(ブースタが効かなくなる)で、殺人カーになってしまいます。


1 これにプッシュ式スタートボタンが付くと、「ぷっスマ車」と呼びます。(本当)

2 実際は合法の出力範囲なら、メーカでも保証しています。


■電源の取り方


シガー端子から分岐、無線機はキーのACC(アクサセリ)連動で!バッテリー直接の常時電源だと、ただでさえスマート車なのに、乗らない場合の暗電流が心配です。切り忘れは無線機のAPOがあるけれど、やっぱりキー連動。


最初にヒューズボックスを開けて中を覗き込んだら、シガー端子の15Aヒューズと幾多のリレーが奥に見えたので、この時点でオーディオやナビからの分岐は中止し、電源取り出しはシガー端子からの分岐に固まりました。シガー端子の配線を外したら、0.85sq(細いようだが自動車用耐熱電線なので標準的)の電線から分岐できそうなことが分かりました(→電線径をメモメモ)。分岐タップ(ワンタッチコネクタ)は信頼性に欠けそうですが、線径に合ったサイズを使えばバッチリOK。最近は純正ETCメーカー製でも後付けキットに使われている位で心配無用です。オートバックスのエーモン工業製は、日本AMP社製のちゃんとしたものです(ダイソーでも売っているけど、自分のクルマには使いません)。


店内に降りて分岐タップを選ぶと、幹線(車側)の適合径に合うものは、枝線(無線機側)の適合径も同じ位です。この時点で、無線機付属の電線を切って使う目論見は崩れました。付属の電源ケーブルは2sq位のチャンとしたもの。これをムリに細いコネクタにねじ込むとトラブルの元です。50cmほどで良かったのですが、5m巻きの0.75sq赤黒線をわざわざ買った理由です。また、20W機なので、消費電流も充分守備範囲です。→50Wなら、バッテリから太い線を引きましょう。


最後に、お守りとしてカナガワAC734氏提供のクランプコアを噛ませて完成。2ターンさせてインダクタンス4倍で仕込みました。

 

FT-7800


■無線機ディスプレイの設置 今回のハイライト!


視界妨げずに操作性も両立。一番の悩みどころ、既に付いているナビ用モニターとの両立も課題です。事前情報では、ナビモニターはインパネ(ダッシュボード)貼り付けタイプのステイで取り付けたら脱落してしまったとのこと。なにより重いし、両面テープの下処理もキチンとできていなかったのではないかと想像。無線機のディスプレイは軽いので、プライマーを使って下処理をすれば、貼付タイプで充分いけると予想。場所は、右手で操作できるあたりに現物合わせで。


次の問題は、無線機ディスプレイをどうやって市販のモニタ用ステイに取り付けるか?事前情報では、専用セパレートキットでも、市販ステイに無加工でポン付けできないとのこと。STANDARDのカタログ写真だって、市販ステイに加工して取り付けているとのダメ押し情報あり。


ディスプレイ本体裏面は真っ平らなので、ここに両面(マジック)テープを貼って、エーモンの汎用L金具の組み合わせで行けそうとのバックアップネタをアタマに転がしつつ現物を確認。セパレートキットの「裏蓋」は、中央に活用できそうな穴があり、これを利用できそう。市販ステイは、ナビモニタ底面の"三脚ネジ"や、背面のスリットを利用して締め込むなど、ある程度の汎用性を持たせているが...(だから汎用なんですが () )。さっきの穴を活用するためには、ステイのボルト形状がつば付(スリット用)ではダメで、ストレートであることが必須です。


・店内を散策すると...数千円するステイが並ぶ中、オートバックスのプライベートブランドで2千円台の貼付タイプが一番良さそう。気になるボルトはストレートだが、"雲台"の部分はナビモニタの底面固定用で水平使用が基本の構造。ムセンキは背面なんだけどな...。 しかし、角度調整用のつまみを引っこ抜いて分離すれば垂直(背面)使用もできると確信してレジへGO! (と、支払いに向かう田村さんの背中を追いました。()


無線機取り付けコンセプトの総括[2]に 続く

無線機取り付けコンセプトの総括[2] FT-7800


現物合わせ

いつものように、説明書も読まずにステイを分解。つまみをゆるめて長ネジを抜き、雲台部分を垂直にし、セパレートキットの背面穴を利用して、ステイにもうまく付いた!この状態でパッソのインパネにあてがうと、ハンドル右の正面が良さそう。フロントガラスにも被らないため視界も一切妨げず、このイチがベスト。ステイの貼り付けも、ダッシュボード用のプライマ(下処理剤)を買ったから心配なし(車内が思いっきりシンナー臭くなったのには閉口。() )。ただ惜しいのは、無線機左側のボリュームとスケルチつまみがハンドルのリムにかぶり、操作時に腕がハンドルに当たりそうなこと。ダッシュボード形状から、これ以上外側に貼り付けられないが、ここで妥協も惜しいし...。裏蓋をつけたり外したりして思案すると、簡単に加工できそうなスリットを発見。予め持参のテーパリーマでチョチョッと穴加工。新しい穴を利用してステイにつけると...無線機ディスプレイが右寄りにオフセット完了!

FT-7800

 元の穴もステイに隠れて、フロントガラス越しの見栄えもグー。マイクジャックはパネル右側面だが、比較的高い位置にあるのでハンドル操作も問題ありません。

FT-7800

セパレートケーブルの配策 (配線の引き回し)

セパレートケーブルは、事前情報ではRJ45ジャックのLANケーブルが使えるとの話しだったが、現物をみると、FT-7800専用キットは何と6Pジャック (ビジネスホン用か) 。アブナイアブナイ。やっぱりセパレートキットは必要でした。細くてスマートなケーブルなので、ディスプレイの後ろを廻してステアリングコラムの隙間へ通し、既設のナビETC車載器のケーブルと共にセンターコンソール下へ落としました。余りケーブルは束ねてカバー裏へしまい、視界はすっきり。この時点で既にドライバーズシートはコクピットに!

FT-7800

■無線機本体の取り付け


外部スピーカ不要の最短配線

電源とディスプレイの目途は立ったので、最後に無線機本体の取り付けです。といっても、モービルブラケットにマジックテープのチクチクする方を貼り付け、シート下のカーペットに食い付かせればOKです。と思ったら、助手席にはお買い物トレイが張り出し、運転席側は既にナビ本体が鎮座してます。実際には、助手席下でも空間はあるし、運転席側でもナビを端に寄せればつきそう...。でもナビのすぐ隣だと、送信時に誤作動しそうです。


外部スピーカはあった方が絶対良いのですが、これは実際に使ってみてからでも。


寄らば文殊の知恵で思案すると、センターコンソール下の床面にイイ空間が!シフトセレクタはインパネから生えていて、セパレートシートながら助手席ウォークスルーを実現しているパッソの勝ちです。センターコンソール下のカバーに張り付いていたETC車載器にどいてもらい、無線機をギリギリ前方へ設置。フロアトンネルの幅と、無線機の幅もピッタリとマッチ。モービルブラケットで本体を浮かせたし、開放空間にあるので放熱も問題ありません。また、電源線も最短距離(シガープラグ直下だから当然)だし、スピーカも上面を向き、結果的に外部スピーカ不要のレイアウトとなりました。助手席下から配策した同軸ケーブルの見栄えも問題なく、これ以上無い出来と自画自賛です。 事前の心配事は全て解決!

FT-7800

この後、アンテナ基台の増設と新ケーブルの配策を行って取り付け完了。

アンテナ直下のパワーは、43018W14419W位とケーブルロスも少なく良好。

SWRも問題なしでした。


FT-7800のインプレッション


コストパフォーマンス最高

機能はカタログ参照。写真が載っているバースタ社員が教えてくれます()。本体底面全体がダイキャストの放熱構造になっていて、20W機はファンレス。実使用でも、本体が触れない程熱くなるようなことはなさそう。ダイキャスト構造が功を奏して、本体の剛性が高いため内蔵スピーカの音量や音質も充分実用的。これなら窓を開けたトラックの中でもバッチリ!? 送信の音質は、ハンディー機スピーカーマイクのキンキン声と比較し、落ち着いていてしかも明瞭度の良い(中音がハッキリしていて通りの良い)感じ。


■結論


いいんでないの? 冒頭の、奥様が本体しか気づかなかった件が最高のご褒美です。電源線が定格いっぱいなので、50W機を積む時は相談窓口へ。クルマ&本体編は以上です。


あとはアンテナですが、今あるコメットの物(COMET SB3)は短縮型ながら、144でもノンラジアル、4305/8λ×2段なんですね。1ランク長いのにすると、カタログ上のスペックはほんの少し上がりますが、基本構造が変わらないため、劇的に飛びが良くなるかは微妙です。ただし、コイルで短縮していない分、垂直面の放射パターンが良くなったり造りにムリが無くなったりするので効果は期待できそうですが...。


#結論;予定どおり1ランク長いのを買い足しましょう。


 それより、無線やる時だけはアンテナを垂直にしましょう()。カタログの利得差0.5dBなんて、アンテナの傾きで相殺されてしまいます。普段奥様が使う時は、外すか基台をカチカチッと傾けてボディと干渉しないようにし、「俺様専用モード」の時は、やっぱり垂直が基本です。高利得(=長い)アンテナを使えば使う程、地面に電波を打ち込んでしまいますので。と、こんなところでしょうか。

FT-7800

FT-7800

(今は、ハッチバックを開けた時に屋根に当たらないように少し後ろに傾いている)


事前情報が飛び交っていた時や、取付当日は大体こんなことを考えて作業していました。

終わり 

FT-7800

FT-7800




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