セミデュプレックスメモリー機能とは、同じメモリーチャンネルに送受信別の周波数を記憶させることができる機能です。(機種により、セミデュプレックスメモリー・スプリットメモリーなど呼び方は様々)
「送受信別の周波数」と聞いて最初に思い浮かぶのはレピータ交信でしょう。最近の無線機には、受信周波数をレピータの周波数にあわせるだけで、PTTスイッチを押すと自動的にトーン信号を伴った送信周波数で交信ができる機能がありますので、セミデュプレックスメモリーを使う事もないでしょう。
このセミデュプレックスメモリー、私は国際VHF無線の受信に使っています。
国際VHFでは、同じチャンネルでも、船舶局と海岸局の周波数が異なります。そこで、同じメモリーチャンネルに、船舶局と海岸局の両方の周波数を登録しています。受信時には、同じチャンネルで船舶局と海岸局を切り替えることで、両方の電波を素早く受信することが可能になります。
無線機によっては、この切り替えが、ボタン一つで出来る機種と、出来ない機種があります。交信によっては、頻繁に切り替えが必要なので、ボタン一つで切り替えができないと不便です。
例えば、私が持っている無線機では、スタンダード FT-270 と FT-7800 は、リバースボタンだけで、送受信周波数の切り替えが可能です。同じスタンダードでも、VX-6 と VX-3 は、ファンクションボタンを押してからリバースボタンを押します。
私が国際VHF無線の受信に一番便利に使っているのは、スタンダード FT-270 です。国際VHFチャンネルを、メモリーチャンネルに登録し、メモリーチャンネルには名前も付けています。16MAIN から NVHF20、NVHF22 などへ移動し、ボタン一つで船舶局と海岸局を切り替えます。
FT270では、同じメモリーチャンネルに送受信別の周波数が記憶されている時は、ディズプレイに [-] [+] マークが表示されます。
セミデュプレックスメモリーは、とても便利な機能です。活用してみてください。(^_^)v
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