無線機取り付けコンセプトの総括 

文:JN1JVA(TOKYO JA310)


さて、総括といっても大それたものではありませんが、どんなことを考慮して作業したのかをメモしておきます。今回のお題はモービル局ですが、無線機やアンテナの取り付け方は、ハンディー機の選び方はもちろん、固定局のリグ, アンテナの選定やシャック構築のしかたに至るまで、人それぞれの考え方があり、正解はひとつではない訳です。 "シャック"(今回はクルマ)を見せたとき、「これはこうなんですよー」と、話のネタにするためのメモと思ってください。()

■無線機取り付けにおけるお題

クール&スマート」、「すぐ使いたいから一日でつけて!


普段クルマを乗られている奥様に、無線機のパネルの存在を意識させなかったというのは、合格点を頂けている証拠です()。余計な作業を伴わないスマートさは、短時間作業に不可欠です。


■ベース車パッソについて

キーがワイヤレス式の「スマートエントリー」なのにはビックリ。普通のキーをひねるタイプなら、「適当にアクセサリ電源から取っちゃえ(でも綺麗にね)」だったのですが、電子式の"スマート"車(※1)なので、もし電源に電波を回り込ませたりして電源を司るコントローラがストライキを起こしてしまったり、また壊れてしまったら(※2)、最悪走行中に突然停電になってエンジン停止になってしまいます。そうなると、パワステは効かないは、ブレーキは2度目位から激オモになってしまうは(ブースタが効かなくなる)で、殺人カーになってしまいます。


1 これにプッシュ式スタートボタンが付くと、「ぷっスマ車」と呼びます。(本当)

2 実際は合法の出力範囲なら、メーカでも保証しています。


■電源の取り方


シガー端子から分岐、無線機はキーのACC(アクサセリ)連動で!バッテリー直接の常時電源だと、ただでさえスマート車なのに、乗らない場合の暗電流が心配です。切り忘れは無線機のAPOがあるけれど、やっぱりキー連動。


最初にヒューズボックスを開けて中を覗き込んだら、シガー端子の15Aヒューズと幾多のリレーが奥に見えたので、この時点でオーディオやナビからの分岐は中止し、電源取り出しはシガー端子からの分岐に固まりました。シガー端子の配線を外したら、0.85sq(細いようだが自動車用耐熱電線なので標準的)の電線から分岐できそうなことが分かりました(→電線径をメモメモ)。分岐タップ(ワンタッチコネクタ)は信頼性に欠けそうですが、線径に合ったサイズを使えばバッチリOK。最近は純正ETCメーカー製でも後付けキットに使われている位で心配無用です。オートバックスのエーモン工業製は、日本AMP社製のちゃんとしたものです(ダイソーでも売っているけど、自分のクルマには使いません)。


店内に降りて分岐タップを選ぶと、幹線(車側)の適合径に合うものは、枝線(無線機側)の適合径も同じ位です。この時点で、無線機付属の電線を切って使う目論見は崩れました。付属の電源ケーブルは2sq位のチャンとしたもの。これをムリに細いコネクタにねじ込むとトラブルの元です。50cmほどで良かったのですが、5m巻きの0.75sq赤黒線をわざわざ買った理由です。また、20W機なので、消費電流も充分守備範囲です。→50Wなら、バッテリから太い線を引きましょう。


最後に、お守りとしてカナガワAC734氏提供のクランプコアを噛ませて完成。2ターンさせてインダクタンス4倍で仕込みました。

 

FT-7800


■無線機ディスプレイの設置 今回のハイライト!


視界妨げずに操作性も両立。一番の悩みどころ、既に付いているナビ用モニターとの両立も課題です。事前情報では、ナビモニターはインパネ(ダッシュボード)貼り付けタイプのステイで取り付けたら脱落してしまったとのこと。なにより重いし、両面テープの下処理もキチンとできていなかったのではないかと想像。無線機のディスプレイは軽いので、プライマーを使って下処理をすれば、貼付タイプで充分いけると予想。場所は、右手で操作できるあたりに現物合わせで。


次の問題は、無線機ディスプレイをどうやって市販のモニタ用ステイに取り付けるか?事前情報では、専用セパレートキットでも、市販ステイに無加工でポン付けできないとのこと。STANDARDのカタログ写真だって、市販ステイに加工して取り付けているとのダメ押し情報あり。


ディスプレイ本体裏面は真っ平らなので、ここに両面(マジック)テープを貼って、エーモンの汎用L金具の組み合わせで行けそうとのバックアップネタをアタマに転がしつつ現物を確認。セパレートキットの「裏蓋」は、中央に活用できそうな穴があり、これを利用できそう。市販ステイは、ナビモニタ底面の"三脚ネジ"や、背面のスリットを利用して締め込むなど、ある程度の汎用性を持たせているが...(だから汎用なんですが () )。さっきの穴を活用するためには、ステイのボルト形状がつば付(スリット用)ではダメで、ストレートであることが必須です。


・店内を散策すると...数千円するステイが並ぶ中、オートバックスのプライベートブランドで2千円台の貼付タイプが一番良さそう。気になるボルトはストレートだが、"雲台"の部分はナビモニタの底面固定用で水平使用が基本の構造。ムセンキは背面なんだけどな...。 しかし、角度調整用のつまみを引っこ抜いて分離すれば垂直(背面)使用もできると確信してレジへGO! (と、支払いに向かう田村さんの背中を追いました。()


無線機取り付けコンセプトの総括[2]に 続く